セーヌ川に浮かぶ 【 シテ島 】 は、パリ発祥の地。
小さな島ではあるけれど、建物や通りの随所に大きな歴史が息づいている、
歴史好きではなくても絶対に見逃せないエリアなのです。
そして、このパリ起源の島にある、世界で最も有名なゴシック建築の最高傑作といえば、
聖母マリアを意味する 【 ノートルダム大聖堂 】
1163年の着工から実に170年がかりで完成した、高さ33m、奥行き150mの大教会は、
どの角度から見ても、700年前そのままの荘厳な姿に圧倒されてしまいます。
装飾のあまりの美しさに、思わずぽけーっと見入ってしまった 『 最後の審判のポルタイユ 』
入口にあるこの装飾は、天国と地獄の様子を表現しているそうですよ。
すべての死者がよみがえると、天使ミカエルと悪魔によって天秤にかけられ、
右側の地獄行きと左側の天国行きに振り分けられる場面なんだって
外からの雄姿をじっくり眺めたら、いよいよ内部の聖域へ・・・。
荘厳な雰囲気が漂う天井までの高さは32m!
ジャンヌ・ダルクの裁判やナポレオンの戴冠式などの歴史的大事件の舞台となったところです。
ひんやりとした独特の空気に、つい話す声も小声になってしまいますね。
そして、特に見る者を圧倒させるのが、花びらの形をしたステンドグラスの 【 バラ窓 】
外の光が差し込むその美しさは、写真では充分伝えきれないほど感動的でした
さて、時計を見ると朝の10時まで20分少々・・・。
この大聖堂の頂上にはらせん階段で上ることができるんだけど、その開門時間が朝の10時。
開門と同時に列に並べるかどうかは、本日の予定を大きく左右するほどの重要事項なのです。
なんとか頑張った甲斐もあって、前から3番目をゲット
またたく間に後ろのほうに列が作られていき、あっという間に1時間待ちだって
10時ちょっと過ぎにオープンしたらせん階段は、387段
入口脇に掛けられていた図面の右側のネジみたいな階段を一気に駆け上がります。
しかもものすご〜く細くて一方通行だから、途中棄権が許されない心臓破りの階段なのだ
途中にあるちょっと広めのスペースで、ペース遅めのスペイン人グループを追い抜いて、
心臓バクバク、ひざはガクガク状態で、なんとかゴール
パリ最古の展望だと思えば、疲れは一気に吹っ飛びました!!
塔の上では、伝説の怪獣キマイラたちがパリの街を見守ってます。
バツグンの眺望に、しばしウットリでした
あ、そうそう・・・・、
パリ発祥を示す 『 ゼロ地点 』 のプレートが、大聖堂前の広場に埋め込まれてますよ。
ぜひ参考までに・・・。