『 私は昭和十三年生まれの古狸です。
戦火を逃れ、神田明神の参道で毎日皆様を見守っています。
〜 中略 〜 天野屋と共に末永く私を可愛がって下さい。 古狸より 』
そんな愛嬌を振りまく信楽焼きの古狸が店先に立つのは、神田明神前にある 『 天野屋 』 さん。
1846年創業の老舗中の老舗。 甘酒がとっても美味しいお店です。
昨日、都内での用事を済ませたあと、近くの神田明神で参拝したついでにふらりと立ち寄りました。
一般に出回っている甘酒は砂糖を使っているそうだけど、ここの明神甘酒はまさにホンモノ!
米と糀(こうじ)のみで作ってるんだって。
汗ばむ陽気だったので、冷やし甘酒^^
砂糖を使ってないとは思えないほどの甘さ!! でもさっぱりとしていて美味しいです。
米を手でほぐして空気を入れる発酵段階から製品になるまで6日間・・・。
その 【 手入れ 】 と呼ばれる大事な作業に必要なのは、徹底した温度管理ができる場所。
なんとお店の地下深く6mに天然の土室(むろ)があって、年間を通しての室温は16℃だそう。
鑑定によれば200年!!は経ってるらしいトンネル部屋はレンガで補強されていて、
お店の敷地の地下にとどまらず神田明神近くまで、四方八方に張り巡らされてるらしいです。
ちなみに、その土室でじっと戦火を耐えてきた古狸さんの後ろの地図みたいなのが、その配置図。
歴史を感じさせる店内は、レトロ感あふれる時計やランプがいっぱい。
時間が止まったかのようなこのお店の真下に、まさか鍾乳洞みたいなトンネルがあるなんてね〜。
青空の下、お参りした神田明神。
前回 来たときにいただいた 【 勝守 】 をお返しして、新しいお守りにまた守ってもらわなきゃな。
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